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インド英語ヒングリッシュとは?独特の訛りと表現7選!

ノンネイテイティブの人と英語を話すと彼らの母国語由来の発音訛りなど、英語のくせが感じられてなかなか面白いです。

 例えば、イタリア人はRが少し巻き舌気味の発音だったり、ドイツ人は少しアクセントが強く勇ましい感じだったり。

 私には、日本在住のインド人のママ友がいるのですが、インド人の英語はこれまでに出会ったノンネイテイティブ英語の中でも、発音も言い回しも個人的にかなり印象的でした。

インド人と英語

インド人の英語力はEFの英語能力指数ランキングで2019年時点では「標準的」の34位です。(日本は「低い」の53位)

インドは公用語ヒンディー語ですが、ヒンディー語以外にも、タミル語ベンガル語など違う言語が多く存在する多言語国家であるため、異なる言語を話す人たちと会話をするのに英語も使われるんですね。とはいえ、インドは貧富の差があるため、出身や階級によっても英語力は様々なようです。

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インド人が話す英語は、発音の訛りや表現が独特なので、ヒンディーとイングリッシュを掛け合わせた造語の「ヒングリッシュ」とよく言われます。

 

では、そのヒングリッシュの特徴をご紹介したいと思います。

 

ヒングリッシュの発音

「r」を発音する

Park (パルク)

Burger (バルガル)

 少し巻き舌風な「ル」の発音です。

「ル」の発音が強いだけで、個人的には何の単語を言っているか大体わかりますが、burger(バルガル)だけは全くわかりませんでした。

 

「th」をタ行(ダ行)で発音する

Thank you (タンキュー)

Think (ティンク)

Three (トゥリー)

 日本人も苦手なthの発音です。日本人がthをサ行(ザ行)で発音してしまう感じですね。

こちらも聞き取れない(理解できない)ほどではないかと思います。

 

スペルのままの発音

Wednesday (ウェドネスデイ)

Bicycle (バイサイクル)

Receipt (レシプト)

 英語では発音しないサイレントレターもしっかりと発音します。

「英語習いたての頃、自分もこうやって発音したことあるなぁ…」という記憶がある人は、これらの発音を聞いてもピンとくるかもしれません。

 

ヒングリッシュの表現

Doubt (質問)

「質問があるんだけど」というときにインド人英語では「I have a doubt.」と言います。

インド人のママ友はまだ日本に来て1年未満なので、いろいろ聞きたいことがあるようで、「I have a doubt.」をよく使うのですが、doubtは「疑う」という意味なので、最初にこれを聞いたときは、「唐突になんだろう…」と少し構えたのを覚えています。

 インド人から「I have a doubt.」と言われても疑われている訳ではなく、質問しようとしているだけのことが多いのでご安心を。

 

Capsicum (ピーマン)

ママ友に南インド料理Capsicum Rice (ピーマンの炒めご飯)を作ってもらったときに、この単語を知りました。

「日本人はCapsicumが嫌いって聞いたけど、大丈夫?」と聞かれたのですが、最初はわかりませんでした。

Green pepperがピーマンの一般的な英語ですが、インドに限らず、ニュージーランドやオーストラリアでもCapsicumというので、イギリスの植民地だった国はそう呼ぶのかなと思いきや、当のイギリスは「Pepper」と呼ぶんですね。不思議です。

 

Trice 

英語ではThree timesと表現しますが、ヒングリッシュではTriceと表現されます。

これに関してはTriceという英語自体存在しないので、最初聞いたときはTwiceが訛ってるのかなと思ったほどです。しかし、いつ聞いてもジェスチャーを見ると指が3本立っているので、調べてヒングリッシュということが判明しました。

 

What is your good name?

直訳すると「あなたの良い名前は何ですか?」となるので、何を聞かれているのか混乱しますが、単純に「What is your name? あなたの名前は何ですか?」という意味です。

ヒンディー語の「あなたの名前は何ですか?」という文に「good」の意味を含む単語が入っているそうで、それがそのまま訳されてしまっているようです。

私のその友人はヒンディー語ではなくタミル語を話すからか、これは実際には聞いたことがありません。

 

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他にも、ヒングリッシュなのかどうかは不明ですが、少し違和感を感じた表現がこちらです。

・I will discuss with my husband.  (旦那に話してみるね。)

・I will inform you.  (連絡するね。)

・I need to purchase 〜.  (〜を買わないと。)

いずれも文としては全く間違ってませんが、私と彼女の友達という間柄のカジュアルなやりとりに対して(内容もカジュアル)、「discuss」「inform」「purchase」とフォーマルな堅い表現を使っていることに少し違和感がありました。上から順に「talk/ask」「let you know」「buy」あたりが妥当かなという印象ですが、十分に意図することは伝わったのでコミュニケーション上は何の問題もありませんでした。

 

Nasty

本来は胸が悪くなるほど不快な、汚らしいという、強烈なネガティブワードですが、彼女は「部屋が散らかってる(=messy)」「子供が粗相する(=wet one’s pants/bed)」などの意味でNastyを使っていました。

 

まとめ

インド英語、ヒングリッシュは割と癖が強いので、最初は慣れないかもしれませんがポイントを掴むとだんだんわかってくるので楽しいです。

インドに限らず、日本人の話す英語にも訛りはありますし、ノンネイテイティブの話す英語はそれぞれの国の特徴が出ており大変興味深く、お互いを理解する良い機会にもなります。

興味のある方は是非いろんな国の英語を聞き比べてみてくださいね!

子供に英語を教える際にやってはいけないこと、気をつけたいこと

子供に英語を教えるとき、「りんごは英語でAppleだよ」というように教えていませんか?

 

日本語を英語に変換して(逆も同じく、英語を日本語に変換して)教えるのは、実は良い方法とは言えません。

 

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変換作業が理解を複雑にする

りんごを指して、「りんごは英語でappleだよ」と教えると、子供の脳内では、「赤い果物=りんご」「りんご=appleという二段階の処理が必要になります。これは処理の時間もかかりますし、複雑な処理なので、かなりの煩わしさやストレスがあります。

さらに、この後にも説明しますが、中には日本語と英語で全く同じニュアンスで伝えられない言葉もあります。


赤い果物は「りんご」でも「Apple」でもあるので、日本語を軸に教えるのではなく、りんごを指して、そのまま「これはappleだよ」と教えると「赤い果物=appleの一段階処理で済みます。


バイリンガルで育つ子も、両親からいちいち、もう片方の言語でいうと〇〇だよ、と説明されなくても、それぞれの言語を理解するようになりますよね。

 

言語には特有のニュアンスがある

英語に限らず言語にはその土地の文化や考え方などの要素を含む単語や表現もありますので、他の言語でバチっとハマる表現がないこともしばしばあります。

例えば「おもてなし」や「もったいない」という言葉は、まさに日本特有の文化や考え方に根付いた独特の表現なので、対応する英単語はありませんし、「よろしくお願いします」という表現も英語では一つの言い方に当てはまることは出来ないでしょう。

例えば、はじめましての「よろしくお願いします」は「Nice to meet you」、頼み事をしたときの「よろしくお願いします」は「Thank you」、メールの文末の「よろしくお願いします」は「Best regards」というように、日本語では全て同じ「よろしくお願いします」ですが、意味が異なるので英語では場面によって言い分ける必要がありますよね。

 

機械翻訳頼みではなく、自分で英語を話せるようにならないといけない理由もここにあります。

 

私は翻訳の仕事をしているので、仕事ではどうしても英語を日本語に、日本語を英語に変換しないといけないときがあるのですが、その言語の独特のニュアンスを他の言語に当て込むのはなかなかタフな作業だと日々感じます。

その言語のままのニュアンスで理解できるに越したことはありません。

 

また、日本在住の海外のママ友がいるので、ありがたいことに私も息子も英語に触れる機会があるのですが、「こんにちは は Helloだよ」とは教えず、ただ「Say Hello (こんにちはしてね)」と言っていると「会った時の挨拶=Hello」とおそらく息子は認識し、その友人に対し「Hello」を言うようになりました。
一方で、息子のお気に入りの英語の歌に「Five Little Monkeys Jumping on the Bed」というのがあり、「Hello? (もしもし?)」と電話をかけるシーンがありますが、「電話をかけたときの言葉=Hello」も認識して、電話をする真似をするときにも「Hello」を使っています。

日本語では「こんにちは」と「もしもし」は別の言葉ですが、英語ではどちらも「Hello」です。
これも、「Hello=〇〇」と決めつけていたら少し理解するのに混乱が生じたのかな?と感じました。

 

日本語字幕にも注意が必要

英語の映画やアニメを見たり、英語の歌を聴くとき、日本語でどういう意味だろうと自分が気になったり、子供が理解しやすいようにと思って日本語字幕をつけたくなりますが、日本語字幕はあまりおすすめしません。

先に述べた理由もありますが、これらの翻訳は必ずしもその英語のフレーズが日本語字幕の意味になるとは限らないからです。

 

どういうことかと言うと、例えば字幕は1秒に読める文字数が決まっているため、その秒数の中で適正な文字数で「うまいこと」翻訳されています。(意訳のような感じですかね。)

また、仮にアメリカの映画だとして、英語でのセリフはアメリカの文化やアメリカ特有の言い回しなどの、いわゆるアメリカネタであっても、日本語だと、日本人が理解しやすいようなものに置き換えられている場合もあります。

 

有名な例で言うと、くまのぬいぐるみの映画「TED」です。

主人公がTEDに向かって「I think back to that Christmas morning and I wish I’d just gotten a Teddy Ruxpin. (あのクリスマスに戻れるならテディ・ラクスピンが欲しかった)」と言うシーンがあるのですが、字幕では「お前よりくまモンの方がいい!」となっています。

Teddy Ruxpinは80年代にアメリカで大流行したクマのおもちゃですが、日本人にとっては馴染みがないので「くまモン」に訳されているんですね。

 

また、英語の歌も英語で韻を踏んでいたりなど、英語の響きを生かした表現がされていたりするので、日本語に訳すのはナンセンスです。

 

乳幼児期の文字が読めない時期ですと、日本語字幕はそこまで気にすることはないかと思いますが、見せるのであれば英語字幕で見せるのがおすすめです。

ある程度内容を知っている作品であれば、尚更英語字幕がおすすめです。

 

とはいえ、楽しく英語に触れるのが一番大切なので、字が読める年齢で、かつ、初めて見る作品で、英語字幕だと内容がさっぱりわからず楽しめないようであれば、無理に英語字幕にする必要はないと思います。

 

まとめ

日本語を軸に英語を教えるのは実は非効率で複雑なので、英語を英語のまま理解するのが、一番良い方法です。

英語のコンテンツには、出来る限り英語のまま触れさせ、英語のそのままの音や響きを楽しみながらニュアンスなどの感覚を掴んでいくのが良いでしょう。

子供も大人も歌いたくなる!おすすめ英語YouTube 「Cocomelon(ココメロン)」の魅力とは?

外出自粛の日が続いていますね。

 

長い時間家にいるので、息子はしょっちゅうテレビやYouTubeを見ています。

 

どうせ見るのであれば、せっかくなので英語のものを…と思ってそれとなく英語の動画に誘導しました。

今回は実際に息子にも視聴させてみて良かったな!と私が感じ、息子自身も気に入っているYouTube動画である「Cocomelon(ココメロン)」をご紹介したいと思います。

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Cocomelon(ココメロン)とは?

2005年設立のトレジャースタジオというアメリカの会社が手掛ける、子供向けソングのYouTubeチャンネルです。

2005年からYouTubeに参入しており、子供向けチャンネルの中でもかなりの古株でありながら、今でもなお新しい歌の動画を作り続けて定期的にアップしています。(「Cocomelon」の前は「ABCkidTV」という名前でやっていました。)

全世界での動画再生数、チャンネル登録者数ともにトップクラスでまさに全世界の親の味方、全世界の子供の友ですね。

 

子供向けの英語ソングのYouTubeは他にもいっぱいありますが、Cocomelonの良いところは、定番の童謡だけでなく、生活習慣やマナーやルール、道徳に関する歌など、教育の面でも役に立つ歌が幅広くあります。

 

また3Dアニメの映像もきれいで、キャラクターも可愛い。

基本的に、お父さん・お母さん・お兄ちゃん・お姉ちゃん・赤ちゃんの5人家族と、動物達、保育園の先生とお友達とキャラクターが固定なのも親しみが持てます。

 さらに嬉しいのが、いくつかの歌をまとめた40分弱の動画があることです。ちょっと家事をしたいときなどにも役に立ちます。

 

では、いくつかの歌を例に分類しながらCocomelonの魅力を深掘りしてご紹介したいと思います。

 

おすすめソング

生活習慣編

・Please and Thank you

「何か欲しいときは何て言うの?」「欲しいものを貰ったときは何て言うの?」

「誰かに手伝って欲しいときは何て言うの?」「誰かに助けてもらったときは何て言うの?」

とPleaseとThank youを言うべきシーンを、わかりやすい映像と合わせてPleaseとThank youを教える歌です。


Please and Thank You Song + More Nursery Rhymes & Kids Songs - CoComelon

 

・Bed Time Song

歯磨きをして、お風呂に入って、パジャマを着て、ベッドに入って、お話を読んで、というように毎日の習慣である「おやすみなさい」するまでの歌です。

 

・Potty Song

一言で言うとトイトレの歌です。

違和感があったらトイレに行こう!座って待とう!出なければまた後で!ちゃんとトイレ出来たね!トイレの後は手を洗おう!

トイトレのプレッシャーを与えることなく、むしろトイレができるようになる達成感が感じられる映像と、順序立てたわかりやすい歌です。

 

他にも、お片付けの歌(Clean Up Song)、手を洗う歌(Wash Your Hands Song)、ごめんなさいとすみませんの歌(Sorry and Excuse me)、野菜を食べる歌(Yes Yes Vegetables Song)、お風呂の歌(Bath Song)などいろいろあります。

 

英語がわからなくても、映像だけで十分にわかりやすい内容ですが、親が歌を覚えて実際の生活のそれぞれのシーンで歌ってあげられると、映像の中だけでなく実際の生活習慣と歌をリンク出来て理解しやすいかもしれませんね。 

また生活習慣は時に子供にとって面倒であったりストレスかもしれませんが、歌を歌いながらだと、親子ともに楽しんで出来そうです。

 

ルール・マナー編

・Wait Your Turn

遊びたいとき、トイレに行きたいとき、おやつを買って食べたいとき、みんな一番がいいけど、順番に並んで待とうね。という歌。

子供達と動物達の最初の小競り合いが可愛いです。


Wait Your Turn | CoComelon Nursery Rhymes & Kids Songs

 

・No No Play Safe Song

「自転車に乗るときはヘルメットをかぶろう」「ボートに乗るときはライフベストを着よう」など、それぞれの遊びに対して安全に遊ぶための必要なものを教える歌です。

イヤイヤ言う弟を上手く誘導するお姉ちゃん!でも実際のイヤイヤ期はこんな聞き分けいいはずないんだな。笑

 

道徳編

・Yes Yes Save the Earth Song

「電気を消す」「水を止める」「ゴミを拾う」「プラスチックを再利用する」「木を植える」と地球のためにできること歌った曲です。テーマが壮大ですが、身の回りの出来ることなのが良いですね!他にも地球のために取り組めることを親子で考えながら替え歌を作って行動してみるのもいいですね。


Yes Yes Save the Earth Song | CoComelon Nursery Rhymes & Kids Songs

 

・The Clean Up Trash Song

こちらも「地球のために」という観点の歌です。「このゴミはどこに捨てたらいいのかな?」と迷う末っ子に兄姉やお父さんお母さんがゴミの分別を教えてあげます。 

 

・Sharing Song

「お菓子を分けて」「おもちゃを貸して」と来る兄弟たちとシェアをする歌です。「人とモノを分け合ったり、共有したりすると、みんなが幸せになるよ」「シェアすることは思いやり、シェアは楽しい」というポジションなメッセージがいいですね。

 

・Helping Song 

誰かが困っているときや、助けを必要としているときは「How can I help?」「What can I do?」と言って助けよう、という歌です。

 

その他

・Are We There Yet

車での長距離移動で子供達が「Are we there yet? (もう着いた?)」と聞きまくるのですが、それに対して「車から何が見えるかを言うゲームをしよう!」と親が提案して楽しい道中になる歌です。

ゲームという程のゲームではないですが、道中の景色も楽しみながら車の長旅を家族で楽しく過ごすポジティブなアイディアが素敵ですね!

 

・First Day of School

末っ子が初めて保育園?幼稚園?に行く日の歌です。家を出る前は「◯◯は持った?」という持ち物の確認、園までの道中は「園でゲームはするかな?」「何か新しいことを覚えてくるかな?」などのやりとり、園に着くと「楽しみ?」「不安?」「準備はいい?」などの言葉がけ、そして対面した先生からは「自分の荷物入れの場所を見つけたかな?」「ママにハグしたかな?バイバイ言えたかな?」と聞かれます。

学校初日の歌ですが、毎日の登校で歌えるような内容ですので、持ち物チェックと親子のコミュニケーションを兼ねて毎朝歌っても良いかもしれませんね!


First Day of School | CoComelon Nursery Rhymes & Kids Songs

 

視聴開始してからの息子の反応

今でも飽きずに見ており、見始めてから約1ヶ月が経ちますが、いくつか英語で歌える曲が増えてきました。

今回の紹介では省略しましたが童謡は「BINGO」「Five Little Monkeys Jumping on the Bed」「Wheels on the Bus」などの一部が歌えるようになり、

今回ご紹介した中だと、「Please and Thank you」が歌えるようになりました。「Please and Thank you」は、歌の中で、

「When you need someone to help, what’s the magic word? (誰かの助けが必要なときに言う魔法の言葉は?)」「When you get something you want, what’s the magic word? (欲しいものを貰ったときに言う魔法の言葉は?)」

などの歌詞があり、日常生活の中で「Please」と「Thank you」を言う場面があれば私がこの歌を歌うのですが、そうすると息子はきちんと歌に乗せて「Please」と「Thank you」を言ってくれます。恐らくまだ歌に反応しているだけで、これらの言葉を言う場面とは結びついていないと思いますが。笑

 

まとめ

Cocomelon(ココメロン)は英語だけでなく、生活習慣やルールやマナー、道徳なども学べる内容となっており、とても充実したコンテンツでおすすめです。

歌詞もシンプルですし、表現のベースは同じ物も多いのでアレンジ(替え歌)もしやすいかと思います。また、歌詞は英語字幕付きなので、大人も一緒に歌えますし、歌っているうちに覚えられちゃいます。笑

日常生活の中で取り入れて、自分たちの生活やシーンに合わせて替え歌を作ってみたりしても楽しいかもしれません。

日本よ、コロナウイルスに対する世界の女性トップの対応を見よ。

コロナウイルスの感染者が急増してきて日本もかなり事態が悪化している。

 

テレビをつけると崩壊しそうな医療の現場、どうなるかわからない財政支援の議論、そしてこれからの生活の不安を訴える視聴者の声。

この世の終わりを感じる毎日である。

 

海外でもコロナは猛威を振るい、各国様々な取り組みがされているが、どうだろうか、コロナの対応が良く出来ている国というのは共通して女性のトップある。(※この記事は決して男女差別をするつもりはないことをご理解頂きたい)

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まずは注目すべき女性のトップと対応を紹介したい。

 

ドイツ ー アンゲラ・メルケル首相

イタリアやスペインで医療崩壊が起き、致死率が10%〜12%であるのに対し、ドイツではかなり前の段階から感染爆発を予測し、病床の確保や、コロナとそれ以外の医療機関の棲み分け、ドライブスルー方式の検査に加え、自宅訪問検査や一部では検査キットの郵送など医療現場を混乱させない仕組みを作っている。

 

実際、イタリアでは名高い病院でもICU(集中治療室)のベッドが不足しており、待合室のようなところにも人工呼吸器をつける患者がずらりと並び、ICUにいる人は文字通り「死」の一歩手前にいる人で、「危篤」であってもICUには入れない扱いとなっていたようだ。それどころか人工呼吸器をつけることすらできない患者もいる。

一方でドイツでは、症状が比較的軽い患者でも症状が悪化する兆候があれば入院を勧めるし、死者も最大限手を尽くした結果だそう。

 

ドイツはこういった医療現場の整理と同時に、このままでは国民の約7割が感染する可能性があり、かなり深刻であること、ワクチンや治療薬がない今は感染ペースをできるだけ遅らせる必要があることを初期の段階で国民に力強く訴えた。

さらに、コロナで打撃を受けるであろう個人事業主や非正規雇用に対しても迅速な財政支援を行なっている。

 

致死率2%で耐え忍ぶことができているのはメルケル首相による冷静な分析と判断、そして国民への呼びかけが功を成したからだろう。

 

今の日本と比べると?

医療について

まずコロナの症状が疑われても、もうちょっと様子みて下さいと先延ばしにされ、ろくにPCR検査も受けられない状況であるように感じる。大量にPCR検査をしても医療現場が受け入れきれないのもあるだろうが…。

私の母は町のクリニック勤務だが、保健所からどうしてもPCR検査してもらえず、熱も下がらないから、母が働くクリニックに止むを得ず来た人がいたという話を聞いてとても怖くなった。

こうやってまた不要な感染が広がるんじゃないかと。院内感染を恐れてコロナ以外で病院にかかるべき人が来られなくなるのではと。

 

さらに検査で陽性とわかって軽症者であれば自宅待機となっているが、報道を見る限り、普通だったらこれは入院レベルでは?と思うような症状も軽症者と見なされているのもまた怖い。

 

財政支援、補償について

結局のところ、危険だと思っていても補償や支援がなければ、生活できなくなる人は休業に踏み切れない。

どれだけ命ファーストと訴えたところで、コロナで死ぬか、貧困で死ぬかの2択になるだけである。

そんな状況であるにも関わらず、補償内容も申請方法も申請基準もいつ振り込まれるかも不透明なこの状態、どういうこと?

布マスクなんか、マスク不足になってから人々のアイディアと努力で自分でマスクを工夫して既に使ってるのに、そこに財源を割く必要性があるの?

議員歳費を2割減にして「国民と気持ちを一緒に我々も支援する!」と言っているが、「ありがとう、でもたった2割かよ」と思ってしまう。

ロックダウンに踏み切れなかったのも、経済的な懸念でだと思っており、オリンピックが延期になり壊滅的な経済危機に直面しているのは理解できるが、どう考えてもこの状況では経済は回せないし、財政支援に二の足踏んでいると、感染は治らない、そのせいで経済は一向に回せないと負のスパイラルに陥るだけだと思う。

 

台湾 - 蔡英文総裁

2003年に流行したSARSの対応にあたった人や医療に詳しい人材がそもそも政権に多いらしいが、蔡英文総裁の

迅速な対応で国民に安心を与え、コロナの封じ込めに成功した。

 

マスク不足になった2ヶ月後には安定供給に戻し、今やアメリカや欧州に1000万枚のマスクを提供するまでだ。

また、信頼を置く然るべき人(陳時中衛生福利部長)を感染症対策のトップに任命し権限を与え、重要な政策の発表や質疑応答を対応させた。

 

香港デモの影響で中国に対する警戒心が強まる台湾世論の中、対中国の姿勢で国民に支持され当選した蔡英文総裁だが、コロナ対応でも、武漢が封鎖する前の時点で航空便の運行停止するなど迅速な判断が良い方向に働き支持率はかなり高い。

さらに日常では会社や学校レストランなど建物に入るときは検温をするという徹底ぶり。都市封鎖せずとも、感染を広げないための124もの基準を設けている。

その結果、現時点で感染者は400人弱、死亡者は6人で食い止められている。

 

台湾の友達は、Facebook蔡英文総裁のコロナ対応の記事リンクをつけては「私達には頼もしいトップがいるから安心だ!」などの投稿をよくしている。

ここまで支持されるトップも素晴らしいし、そこまで自分の国のトップを誇りに思えるのは純粋に羨ましい。

 

今の日本と比べると?

マスクの対応

1月の末ごろからマスクが品切れになってから未だにどこも「入荷予定なし」である。

随分前からマスク増産と言っている割には現状の説明もないし、一体どうなってるんだろうか。

 

政策等の対応

恐らく日本も詳しい専門家と協議しながら対応を決めているのであろうが、なんだか政治の力が介入しすぎている気がしてならない。そして安倍総理の口から決定事項を聞いても不安しかない。

専門家に対策・対応の権限を与え、政治的なしがらみなしの迅速な判断と説得力が欲しい。

 

ニュージーランド - ジャシンダ・アーダーン首相

2月3日には外国籍の人を対象にトランジットを含む中国からのフライトを、3月19日には自国民と永住権保持者を除き全世界からの入国禁止措置をかなり早い段階で始めて、感染拡大を阻止した。

また、入国禁止に伴う経済の打撃は8000億円弱の経済政策を打ち出した。

 

さらにロックダウン後は官邸から国民へビデオメッセージを送り、寄せられる質問や不安にも丁寧に答えているのが評価され、支持されている。

 

日本と比べると?

入国禁止措置

今でこそ全世界からの入国禁止措置をとっているが、元を辿ればそもそももっと初期の時点で中国からの入国を禁止すべきだった。

インバウンド頼りの経済なので、経済的な打撃も懸念があるし、かつオリンピック開催への執念も捨てきれず、これほどまでに決断が遅れたのだと思った。

 

しかも、台湾ほどの徹底した政策もない、ドイツやニュージーランドのような迅速な経済支援もない状態で、ロックダウンなしで、国民の頑張りだけに委ねる「外出自粛」は果たしてどれだけ効果があるのか?

 

アイスランド - カトリーン・ヤコブスドッディル首相

日本でPCR検査が行き届かないと言っている最中、アイスランドでは症状のある人だけではなく、感染の疑いすらない人も希望すれば検査が受けられるようになっている。

症状が出る前の感染者を見つけることが出来るだけでなく、それらの積み上がった検査結果からコロナウイルスや見られる症状などの研究が進み、役立てられている。例えばウイルスがイタリアなのかイギリスなのかどこから由来するものなのか、またウイルスごとの変異などもわかったらしい。

さらに検査からウイルスを追跡できるデータがあるため、ロックダウンの必要もないらしい。

 

感染予防だけでなく、その先の研究に役立てるところまで描いて対応しているのが素晴らしい。

 

日本と比べると?

日本がPCR検査が足りていないことは前述の通りである。

アイスランドのように検査と研究に基づいた追跡システムなどのようなものがあるわけでもないのにロックダウンしないのも、これまた無謀な策だと思わざるを得ない。

 

ノルウェー - エルナ・ソルベルク首相/デンマーク- メッテ・フレデリクセン首相

両国の首相は、コロナで国民が不安と恐怖を抱く中、大人だけではなく、きちんと子供達にも「子ども記者会見」を行い、わかりやすい説明と子供達の質問や不安に真摯に答えた。

子供だから分からないだろう、子供は知らなくていい、など思わず子供も国民の一人として真摯に向き合う姿が素晴らしい。

 

日本と比べると?

子供たちにとっても学校再開が長引き、かと言って遊びにも出かけられず、不安や恐怖、戸惑い、ストレスなどを感じているだろう。

しかし、何をとっても煮え切らないこの政府の判断と対応。大人も納得して安心できないのに、子供ができるわけない。

 

そして、話題となった星野源とのコラボ動画。発信は自由だが、なんだあの星野源の取り組みに乗っかっただけの感じ。首相自ら家で過ごすためのアイディアが欲しい。

みんな知恵を絞り出してなんとか家にいるけど、あの動画にあるような、お茶を飲んだり、本読んだりなんか、もうみんな最初にやってるし、それだけじゃキツいんだ。あの動画みて、よし!家に居よう!とは思えない。

 

最後に

最初にも申し上げたが、決して男女差別ではない。しかし見よ、この海外の女性トップの冷静な分析、迅速な判断と対応、国民に伝わる熱量や心理的なフォロー。

日本だけに限らず、アメリカも世界で最も酷い状況にあるにも関わらず、トランプ大統領はWHOへ文句を言っているだけである。

 

命最優先で、日本も世界もコロナ対策の良い事例を上手く利用し、少しでも早く終息に向かってほしい。

機械翻訳があれば英語は不要? 機械翻訳の弱点と英語が必要な理由

グローバル化や教育改革により英語教育の需要が高まっている一方で、機械翻訳の進化による英語不要論をたまに耳にすることがあります。

 

結論から言うと、

これからも英語は必要です。

むしろ、必要性は増すばかりです。

 

機械翻訳の進化

私は普段、仕事している中で時々Google翻訳を利用することがあります。

2016年にリニューアルされ、かなり精度が上がりましたが、一昔前までは支離滅裂な翻訳をしてあまり使い物にならなかった印象ですので、開発者に敬意を払うと同時に感動しています。

 

Google社が保有する膨大な言語データから、この文章のときは、こんな訳になるという大量のパターンを学習させて、統計的に対訳を出しているため、Google翻訳が他社に比べてより自然な翻訳になるのも納得です。

長い文章や論理的な文章は、満足のいく翻訳結果でないこともよくありますが、日本語で省略されがちな主語も、英語の翻訳文では主語がきちんと入っていたり、文脈に合わせて最適な翻訳がされていたり、概ね理解できる翻訳になっており、かなり改善された印象です。

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機械翻訳の限界

機械翻訳の精度が上がったとは言え、統計的に一番最適な翻訳を出しているので、人間のように文章を理解しているわけではなく、また、言葉の背景や状況までを正確に汲み取って翻訳することが出来ません。

 

つまりそのような細かい部分は生身の人間しか正確に判別して使い分けられず、そこにどうしても機械翻訳の限界を感じてしまいます。

 

例えば、昨日(2020.3.28)の新型コロナウイルスのニュースを翻訳してみましょう。

『政府は28日、新型コロナウイルス感染症対策本部の会合を首相官邸で開き、国内の感染爆発に備え、今後の対応の指針となる基本的対処方針を決定した。対処方針に基づき、感染拡大阻止に全力を挙げるよう各閣僚に指示した。』

(時事通信ニュースより一部抜粋)

 

これをGoogle翻訳にかけると以下となりました。

『The government held a meeting of the New Coronavirus Infectious Disease Control Headquarters at the Prime Minister's Office on March 28, and decided on a basic response policy that would guide future actions in preparation for an outbreak of domestic infection. He instructed ministers to make every effort to stop the spread of infection, based on the response policy.』

 

かなり優秀です。

しかし、注目してほしい点が2点あります。

 

固有名詞の判断

まずは新型コロナウイルス」の翻訳です。

新型コロナウイルスは正しくここ最近出てきた時事ワードです。

「the New Coronavirus」でも決して間違いではありませんが、「COVID-19」とWHOが命名してからは、こちらを使うのが一般的です。

しかし新型コロナウイルス」という言葉を現在の社会状況を反映して「COVID-19」という固有名詞に置き換えるのは機械翻訳では到底不可能です。

 このように、時事ワードや固有名詞といったものは機械翻訳では上手く翻訳出来ないことが非常に多いです。

 

主語の判断

次に「対処方針に基づき、感染拡大阻止に全力を挙げるよう各閣僚に指示した。」の翻訳です。

 

 日本語は主語や目的語を省略しても文章として成立しますね。

まさしく、この文章は主語(「誰が」各官僚に指示したのか)が抜けた文章です。

Google翻訳では「He」が主語に当てこまれており、日本の首相は安倍総理、つまり男性なので「He」で合っていますが、Google翻訳は決して、この文章が日本の話であること、首相が安倍総理であることを理解して翻訳しているわけではありません。

恐らくこちらも何かしらの統計的に「He」と判断しただけです。

 

では、もしこれがドイツの出来事でメルケル首相の話であったら?

少し過去のイギリスの出来事でかつてのメイ首相の話であったら?

主語の「He」は「She」であるべきで、この「He」は誰なんだということになりますね。

※さらに細かい話をすると、ドイツの首相はPrime Ministerではなく、「Chancellor」と表現されます。

しかしこれも機械翻訳では判断して使い分けることが出来ません。

 

冠詞や単数複数形の判断

英語には日本語にはない冠詞や単数複数形の概念があります。

これらも、その文章の背景や状況に依存する部分が大きく、日英翻訳の場合、機械翻訳ではそこまで読み取れません。

 

例えば、
「私は犬を飼っています。」

という日本語では、その犬が何匹いるかまでは言及していないため、わかりません。

 しかし英語では

「I have a dog.」

あるいは

「I have dogs. 」

数えられる名詞であれば明確に単数形か複数形を表さなければなりません。

 

他にも、

「彼にレポートを提出してもらわないと。」

という英語を

「I need to ask him to send me a report.」と訳すのか

「I need to ask him to send me the report.」と訳すのかでは意味が異なります。

 前者の「a report」ですと、「何かしらレポートを一つ出してもらわないと」という意味ですが、

後者の「the report」ですと、「お願いしていた例のレポートを出してもらわないと」と明確なものを指しています。

 

単語のニュアンスの判断

言語は非常に複雑で、単語一つをとっても文脈によってニュアンスが異なりますし、最適な単語を当てこまなければなりません。

 

例えば、「私は夫にタバコをやめさせた。」という文章です。

「I made my husband stop smoking.」

「I made my husband quit smoking.」

日本語文からは、以上の二つの翻訳が考えられますが、意味は異なります。

 前者は、例えば、禁煙席でタバコを吸っていた夫に「一時的に」やめさせたニュアンスですが、

後者は、例えば、健康上の理由などから今後タバコを吸うことをやめさせたニュアンスです。

 

これも、機械翻訳では判断しきれないでしょう。

 

冠詞が不定冠詞のa/anか、定冠詞のtheなのか、その名詞は単数なのか複数なのか、どの単語を選ぶのか、これらは場合によっては英語の意味がとても大きく変わるにも関わらず、この細かなニュアンスが正確に翻訳されないと、誤解を生んだり上手く伝わらない可能性があるのです。

 

国や文化に依存する表現の判断

国や文化特有の表現なども、機械翻訳ですと直訳となってしまい、全く意味が通じない事態が発生します。

 

日本人数名と海外の方と食事をしているときに、その海外の方が何か面白いことを言って、日本人の誰かが「座布団一枚!」と言ったことがありました。

座布団一枚!は笑点という番組からきている日本特有の「いいね!」「面白いね!」という表現ですが、

これを機械翻訳にかけると「one cushion」と迷いなく直訳されます。

実際、その日本人の方も迷った挙句「give you a cushion!」のようなことを言われました。

しかし、想像通り、その文化を知らない海外の方は「???」となっていました。

 この場合は「Nice one!」「That’s a good one!」あたりが妥当な対訳でしょう。

 

これからの時代に英語が必要な理由

さて、機械翻訳の限界についての例をいくつか出しましたが、それでもこの先英語は100%機械翻訳頼りにできるでしょうか?

 

更なる英語格差が広がる

機械翻訳は、英語がある程度できる人にとって、一から自力で文を作る必要がなく、機械翻訳された文を元に手直しするだけで済む「お役立ちツール」という位置付けで、更なる効率アップの恩恵を受けるように感じます。

 

英語が出来ない人にも、もちろん役に立つでしょうが、より正確な翻訳になるように日本語文の入力も少しコツがいりますし、何より翻訳された文章の妥当性や正確性を判断出来ないのは大きなディスアドバンテージとなり、英語格差はますます広がるようにも感じます。

 

英語がハブになる

グローバル化に伴い英語はもちろん、中国語など他の言語に触れることもあるかもしれません。

 そんなときも恐らく機械翻訳が役に立つことになると思いますが、ここで是非知っておいてほしいのは、それぞれの言語の組み合わせのプログラムを作ろうとすると、果てしない数の組み合わせ(プログラム)が必要になるため、機械翻訳は英語をハブにプログラムが作られているということです。

 例えば日本語⇄中国語の場合も、表面上には見えませんが、日本語⇄英語⇄中国語という仕組みになっています。

やったことがある人もいるかと思いますが、日本語文を英語に訳して、それをさらに日本語文に翻訳すると、最初の日本語文とはかなりかけ離れた文章になることがありますよね。

日本語から英語以外の言語に翻訳しようとすると、英語を介しているが故に、まさにその現象が起こるのです。

 

でも、もし英語が出来たらどうでしょう?

英語⇄中国語でもし出来るのであれば、日本語⇄中国語よりも正確な翻訳が出るでしょう。

 

これから先、あなたがコミュニケーションを取る人は、必ずしも英語を話す人とは限りません。

 

まとめ

機械翻訳の進化により、英語不要論をたまに耳にしますが、英語が出来なくてもいい時代は来ないと思います。

これまでにも述べたように、むしろこれからどんどん必要になります。

 

それは、機械翻訳を使うと、翻訳する間の時間が会話のテンポを悪くする、人間同士の生きたコミュニケーションじゃないからという理由以上に、機械翻訳としての限界があり、翻訳文の妥当性や正確性に100%の保証がないことが大きいように思います。

 

日常会話や旅行先ではそんなに問題ないかと思いますが、ビジネスの場など大事な場面では、小さな翻訳ミスが大きな誤解や問題に繋がりかねません。 

せめて機械翻訳と上手く付き合っていけるぐらいの英語力はこの先も必要でしょう。

英語の幼児教育が続かない4つの理由と親がすべきこと

英語教育は子供の脳の発達が著しい幼少期から始めると良いという話はよく聞きますよね。 

さらに、小学校3年生から英語教育が始まり、5年生から必修科目になるほか、「聞く」「話す」「書く」「読む」の4技能が大学入試で評価されるようになることから、子供が小さいときから英語を勉強させようと思う親は多いはずです。

 

しかし、私個人の印象としては

英語の幼児教育は上手くいかなかったり、続かない家庭が多いように感じます。

今回は子供の英語学習が続かない理由を考察、まとめてみました。

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①学習方法が合っていない

まず考えられるのが、子供の興味に合った教材などの学習方法が選べていないことです。

英語は子供が楽しんで取り組めることが何より大切であるため、単に口コミが良いから、有名どころの教材やスクールだからなどという理由から選ぶのは、あまりオススメしません。

 

まずは子供の興味があることや好きなことを理解することが大切です。

 

例えば、普段から絵本を読むときに最後までじっと聞いていない子に英語の本を与えても読まないですし、ビデオ教材でも歌が好きな子にはストーリーが中心のものは集中して見られないかもしれません。

また、キャラクターものの英語教材もキャラクターそのものに興味がなければ食いつかない可能性があります。

 

さらに予測不能で厄介なのが、子供の興味に合わせたにも関わらず、食いついてくれないときです。

例えば私の場合、息子は歌が大好きで、さらにディズニーキャラクターも割と認識しているので、試しにYouTubeでディズニーの英語の歌を聞かせましたが、何度か試しても速攻で「イヤ!」と言われました。

時期が合わなかっただけかもしれませんが、息子の好きなものの条件を満たしているはずなのに…謎でした。

 

英会話スクールの場合も子供の性格に合わせて選ぶ必要があります。

 例えば人見知りをしたり、恥ずかしがり屋さんの子にとっては、大勢のクラスでは発言しづらいかもしれませんし、そもそも英会話スクール自体に馴染めない可能性もあります。

 また、英会話スクールで友達と会うことが目的になっていたり、本来の目的からズレてしまっても、お金だけがかかり、成果が出ないままダラダラと続けてしまうことになりかねません。

 

②子供の興味が変化する

子供が家族のメンバーとコミュニケーションをとるのに、英語をつかわなければならない環境でない限り、子供が英語を学習するモチベーションは「英語が楽しい」「英語が好き」というポジティブな感情です。

 

子供はいろんなことに興味を持ちますので、英語も最初は食い付きがよく、楽しそうに取り組むかもしれませんが、他に興味のあることが出来てやらなくなってしまった、飽きてしまったというケースもよく見かけます。

親はそれなりの金額で教材を買ったり、英会話スクールに通わせているので、なんとか興味を取り戻そうとしますが、それがかえって子供を英語嫌いにしてしまう可能性もあります。

 

子供が英語を続けたくなるように動機付け(英語は楽しいと興味を引き戻すこと)をするのが親の踏ん張りどころですが、これがなかなか難しい課題となってしまいます。

 

③自分にとって過ごしやすい環境を優先する

1日に数時間英語に触れたり、週に何度か英会話教師に通っていたとしても、やはりほとんどの時間は日本語での環境で生活することになります。

 

言葉を覚え始めるぐらいまでの小さな子供は日本語でも英語でも純粋に音の響きを楽しみながら英語に触れられますが、言葉をしっかり理解できるようになってくると、DVDを見るのも本を読んだり音楽を聴くのも、自分が理解しやすい日本語の方を選んでしまいます。

また、普段の日常生活では、友達と話すのも家族と話すのも日本語が中心となるかと思います。そうなると、ある程度の年齢になると、周りとは違うこと(周りと違う言語を話すこと)を恥ずかしく感じて避けるようになる可能性もあります。

 

私の友人が一時期仕事の関係で中国に赴任となり家族で中国に住んでいました。

彼の子供(当時小学1年生)は現地の学校に通い中国語が話せるようになり、彼も子供が中国語を忘れないように家で会話していたようですが、日本に帰国してから日本語の環境に馴染み出すと、中国語で話しかけても日本語で返したり拒むようになったそうです。

 

ここでもやはり、子供自身が英語を好きでないと長続きしません。

 

④親自身の持久力がない

英語の幼児教育には、親の努力が不可欠です。ひょっとすると子供以上に親の努力が必要かもしれません。

親が「英語は楽しいんだよ」と働きかけて一緒に英語に触れることから全ては始まりますが、日々子育てや家事、仕事などで忙しい中、子供の英語学習に付き合ったり、興味を引くように努力したりなど、習慣的に英語に触れる機会を作ろうと思うと、時間的、体力的、金銭的に厳しくなり親が英語教育にギブアップしてしまう例も多く見られます。

 

子供の英語が続かないときはどうすべき?

親が必死に頑張っても、結局子供の気持ち次第なので、たとえ幼い頃から習慣的に英語のDVDや音楽を視聴させたり、英会話スクールに通わせていても、必ずしも効果があるとは限りません。

 

英語に触れさせること自体は、英語に対する抵抗を軽減させたりするのには効果的かもしれませんが、子供が英語にそれほどの興味を示さない、または示さなくなったのであれば、無理に続ける必要はないように思います。

 

子供は吸収も早いですが、継続的に英語に触れなければ忘れるのもあっという間なので、親としては勿体ない気持ちにもなりますが、無理に続けて子供が英語嫌いになってしまっては元も子もないですし、わざわざ幼少期の英語教育にお金をかけなくても、将来、子供自身の意志で英語を学びたいと思ったときに留学費用などで使えるお金として貯めておくのも一つの手段かと思います。

 

子供のときに英語教育に失敗したからといって、子供の将来に悲観的になることは決してありません。

学生や大人になってからのほうが、明確な目的を持って集中して英語に取り組むことができる場合もありますし、何より英語は何歳からスタートしても努力次第でマスターできます。 

実際、私も高校の途中までは英語嫌いで成績も悪かったですが、ある日クラスに来た交換留学生と仲良くなりたいと思って英語を始めてからは英語が好きになり、大人になった今ではTOEIC900点代、英語の添削と翻訳、英文校正の仕事をするまでになりました。

 

それでも、「なるべく早くから英語に興味を持って取り組んでほしい」という場合は、親は、ただ教材を買い与えたり、スクールに通わせるだけでなく、例えば自分が外国人に話しかけて道案内してみる、海外旅行で現地の人と英語で会話してみる、地域の国際交流センターに子供と行ってみる、Couchsurfingを利用して外国人をホストしてみるなど、実際に親が英語を話している姿を子供に見せたりするのも、英語を使うということの実感が湧きやすく、「自分もやってみたい」という気持ちになるかもしれません。

 

また、英語のやる気スイッチは何がキッカケになるかわかりません。

野球が好きになって、メジャーリーグに興味を持つかもしれませんし、ユニバーサルスタジオジャパンに遊びに行ってハリウッド映画に興味を持つかもしれません。

少し遠回りのように感じられるかもしれませんが、英語に執着せずに、いろんな経験をさせ、興味のアンテナを広げてあげることが大切です。

 

まとめ

まずは子供の興味のある方法で、楽しい!という気持ちを最優先に取り組んでみましょう。

子供が飽きてしまったり続かなくなっても立派な成長の一つなので、無理強いせず子供がまた始めたいと思うまで気長に待ちながら、子供の興味のアンテナを広げてあげると良いでしょう。

 

バンボとリッチェル徹底比較!実際使ってみたメリット・デメリットなどご紹介

子供が0歳の頃、お座りできるようになるまでの前後には赤ちゃん用の椅子を利用される方は多いと思います。

 私の家では、姉が子育てで使用していたおさがりのバンボ(Bumbo)と、義母からプレゼントで頂いたリッチェルのふかふかベビーチェアがありました。

 

今回はそれぞれの特徴、メリット、デメリット、そして実際に使ってみてのおすすめや意見をご紹介したいと思います。

 

 

各製品の比較

今回比較する製品は、以下の3製品です。

バンボ(Bumbo) ベビーソファ

バンボ(Bumbo) マルチシート

リッチェル ふかふかベビーチェア

 

バンボ ベビーソファ

特徴

・対象化年齢:4ヶ月頃〜14ヶ月頃

・金額:7,560円(公式サイトより)

・専用の腰ベルト付き

・室内使用

 

メリット

・低月齢時の使用には抜群の安定感

デメリット
・やや窮屈な座面
・お風呂での使用不可
・かさばる
・使える用途が少ない

 

 

バンボ マルチシート

特徴

・対象化年齢:6ヶ月頃〜3歳頃
・金額:7,560円(公式サイトより)
・専用の腰ベルト付き
・大人用椅子固定ベルト付き (ブースターチェアとして利用可)

・付属のトレイ装着可

・室内使用

 

メリット
・乳児期から幼児期まで長く使える
・ブースターチェアとしても使える
・専用のトレイをつけられる
・ゆったりした座面

デメリット
・お風呂での使用不可

 

 

リッチェル ふかふかベビーチェア

特徴

・対象年齢:7ヶ月頃〜2歳頃

・金額:2,700円(公式サイトより)

・内臓ポンプで膨らませ使用

・室内、浴室内使用

 

メリット

・ゆったりした座面

・外出時にも畳んで持っていける

・お風呂での使用可能

・値段が安い

・不要な時は畳んでしまっておける

 

デメリット

・低月齢では不安定で使えない

・穴が空いたら使えなくなる

 

 

0歳児にはリッチェルのふかふかベビーチェアがおすすめ

総合的に見て、0歳のときにはリッチェルのふかふかベビーチェアがおすすめです。

※ふかふかベビーチェアのデメリットとして、「穴が空いたら使えなくなる」と書きましたが、素材は丈夫な塩化ビニールなので普通に使っていれば、まず穴が空くことはありません。

 

お風呂で使用できる

平日ワンオペ育児の人にとってはお風呂でこそベビーチェアが必要だと思います。

バンボはどちらの製品も、メーカー公式ではお風呂での使用を禁止しています。

使おうと思えば使えますが、特にバンボ ベビーソファの場面は椅子と肌の間に隙間がなく座らせながら洗えず、持ち上げるときも肌が擦れて痛そうです。またどちらもお風呂で使用するための作りではないため、水はけもありませんし、カビが生える可能性も高いです。

何よりメーカー公式の使い方ではないのでお風呂場での使用は避けるのが良いでしょう。

 

一方、リッチェルはお風呂場でも使用できる仕様ですので、座る部分に水はけようの穴が空いており、またベビーチェアの後ろに、フックに掛けられる穴があり使用後も吊り下げて乾燥でき衛生的です。

 

持ち運びできる

空気を抜けばコンパクトになるので、家族で旅行に行った際や、実家に帰省するときにも一緒に持って行き使うことができました。またポンプが内蔵されているので、ポンプを別で持っていく必要がないのも嬉しい点です。

特に旅行の時のお風呂は、自宅とは勝手が違う中、ワンオペ風呂になるのでかなり大変ですが、ベビーチェアがあると安心です。

旅館で部屋で食事を取るときもベビーチェアがあれば、かなり楽です。

 

いつから使える?

リッチェルのふかふかベビーチェアは7ヶ月からの使用となっておりますが、体を包むように背もたれがあるので、首が座れば5ヶ月ぐらいからでも十分に使える場合があります。(タオルなどを挟むとより安定します。)

 

バンボ ベビーソファは3〜4ヶ月のより低い月齢から使えるのが魅力ですが、早くから購入しても5ヶ月頃までは離乳食もありませんし、気分転換に1日何回か短時間座らせるだけかと思うので、その時期はベビーチェアがそこまで必要だとはあまり感じません。

また、体格によっては半年ぐらいの時点で窮屈になってしまう場合もあるので、金額に対して、バンボは使う頻度や使える期間があまりなく少し勿体ないかなというのが、正直な感想です。
また、使わなくなってからも収納に場所をとるのもデメリットに感じました。

 

室内利用で長く使うにはバンボ マルチシートがおすすめ

リッチェルのふかふかベビーチェアは「THE 赤ちゃん用」のベビーチェアというイメージですので、0歳児には大活躍ですが、1歳ぐらいからはめっきり出番がなくなります。

 

バンボ マルチシートはお風呂では使用できませんが、室内利用で使うのであれば、乳児期から幼児期まで成長に合わせてクッションシートを取り外したり、大人椅子のブースターとしても長く使えるのでおすすめです。

※ブースターチェアとして利用する場合は必ずバンボより大人椅子の座面が大きく、ベルトで安定感できるものにつけましょう。

 

リッチェルは室内でもお風呂でも使えますが、移動や手入れが地味に面倒でお風呂場メインになりがちなので、リッチェルとバンボ マルチシート2台持ちが一番便利かもしれません。

 

まとめ

・バンボ ベビーソファは値段の割に使える場面や使う頻度が少ない

・リッチェル ふかふかベビーチェアは室内でもお風呂場でも使用でき、小さく畳んで持ち運びできるので、乳児期におすすめ

・バンボ マルチシートは室内利用としては乳児期から幼児期まで長く使えるのでおすすめ

 

皆さまのご参考になれば幸いです。