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英語の幼児教育が続かない4つの理由と親がすべきこと

英語教育は子供の脳の発達が著しい幼少期から始めると良いという話はよく聞きますよね。 

さらに、小学校3年生から英語教育が始まり、5年生から必修科目になるほか、「聞く」「話す」「書く」「読む」の4技能が大学入試で評価されるようになることから、子供が小さいときから英語を勉強させようと思う親は多いはずです。

 

しかし、私個人の印象としては

英語の幼児教育は上手くいかなかったり、続かない家庭が多いように感じます。

今回は子供の英語学習が続かない理由を考察、まとめてみました。

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①学習方法が合っていない

まず考えられるのが、子供の興味に合った教材などの学習方法が選べていないことです。

英語は子供が楽しんで取り組めることが何より大切であるため、単に口コミが良いから、有名どころの教材やスクールだからなどという理由から選ぶのは、あまりオススメしません。

 

まずは子供の興味があることや好きなことを理解することが大切です。

 

例えば、普段から絵本を読むときに最後までじっと聞いていない子に英語の本を与えても読まないですし、ビデオ教材でも歌が好きな子にはストーリーが中心のものは集中して見られないかもしれません。

また、キャラクターものの英語教材もキャラクターそのものに興味がなければ食いつかない可能性があります。

 

さらに予測不能で厄介なのが、子供の興味に合わせたにも関わらず、食いついてくれないときです。

例えば私の場合、息子は歌が大好きで、さらにディズニーキャラクターも割と認識しているので、試しにYouTubeでディズニーの英語の歌を聞かせましたが、何度か試しても速攻で「イヤ!」と言われました。

時期が合わなかっただけかもしれませんが、息子の好きなものの条件を満たしているはずなのに…謎でした。

 

英会話スクールの場合も子供の性格に合わせて選ぶ必要があります。

 例えば人見知りをしたり、恥ずかしがり屋さんの子にとっては、大勢のクラスでは発言しづらいかもしれませんし、そもそも英会話スクール自体に馴染めない可能性もあります。

 また、英会話スクールで友達と会うことが目的になっていたり、本来の目的からズレてしまっても、お金だけがかかり、成果が出ないままダラダラと続けてしまうことになりかねません。

 

②子供の興味が変化する

子供が家族のメンバーとコミュニケーションをとるのに、英語をつかわなければならない環境でない限り、子供が英語を学習するモチベーションは「英語が楽しい」「英語が好き」というポジティブな感情です。

 

子供はいろんなことに興味を持ちますので、英語も最初は食い付きがよく、楽しそうに取り組むかもしれませんが、他に興味のあることが出来てやらなくなってしまった、飽きてしまったというケースもよく見かけます。

親はそれなりの金額で教材を買ったり、英会話スクールに通わせているので、なんとか興味を取り戻そうとしますが、それがかえって子供を英語嫌いにしてしまう可能性もあります。

 

子供が英語を続けたくなるように動機付け(英語は楽しいと興味を引き戻すこと)をするのが親の踏ん張りどころですが、これがなかなか難しい課題となってしまいます。

 

③自分にとって過ごしやすい環境を優先する

1日に数時間英語に触れたり、週に何度か英会話教師に通っていたとしても、やはりほとんどの時間は日本語での環境で生活することになります。

 

言葉を覚え始めるぐらいまでの小さな子供は日本語でも英語でも純粋に音の響きを楽しみながら英語に触れられますが、言葉をしっかり理解できるようになってくると、DVDを見るのも本を読んだり音楽を聴くのも、自分が理解しやすい日本語の方を選んでしまいます。

また、普段の日常生活では、友達と話すのも家族と話すのも日本語が中心となるかと思います。そうなると、ある程度の年齢になると、周りとは違うこと(周りと違う言語を話すこと)を恥ずかしく感じて避けるようになる可能性もあります。

 

私の友人が一時期仕事の関係で中国に赴任となり家族で中国に住んでいました。

彼の子供(当時小学1年生)は現地の学校に通い中国語が話せるようになり、彼も子供が中国語を忘れないように家で会話していたようですが、日本に帰国してから日本語の環境に馴染み出すと、中国語で話しかけても日本語で返したり拒むようになったそうです。

 

ここでもやはり、子供自身が英語を好きでないと長続きしません。

 

④親自身の持久力がない

英語の幼児教育には、親の努力が不可欠です。ひょっとすると子供以上に親の努力が必要かもしれません。

親が「英語は楽しいんだよ」と働きかけて一緒に英語に触れることから全ては始まりますが、日々子育てや家事、仕事などで忙しい中、子供の英語学習に付き合ったり、興味を引くように努力したりなど、習慣的に英語に触れる機会を作ろうと思うと、時間的、体力的、金銭的に厳しくなり親が英語教育にギブアップしてしまう例も多く見られます。

 

子供の英語が続かないときはどうすべき?

親が必死に頑張っても、結局子供の気持ち次第なので、たとえ幼い頃から習慣的に英語のDVDや音楽を視聴させたり、英会話スクールに通わせていても、必ずしも効果があるとは限りません。

 

英語に触れさせること自体は、英語に対する抵抗を軽減させたりするのには効果的かもしれませんが、子供が英語にそれほどの興味を示さない、または示さなくなったのであれば、無理に続ける必要はないように思います。

 

子供は吸収も早いですが、継続的に英語に触れなければ忘れるのもあっという間なので、親としては勿体ない気持ちにもなりますが、無理に続けて子供が英語嫌いになってしまっては元も子もないですし、わざわざ幼少期の英語教育にお金をかけなくても、将来、子供自身の意志で英語を学びたいと思ったときに留学費用などで使えるお金として貯めておくのも一つの手段かと思います。

 

子供のときに英語教育に失敗したからといって、子供の将来に悲観的になることは決してありません。

学生や大人になってからのほうが、明確な目的を持って集中して英語に取り組むことができる場合もありますし、何より英語は何歳からスタートしても努力次第でマスターできます。 

実際、私も高校の途中までは英語嫌いで成績も悪かったですが、ある日クラスに来た交換留学生と仲良くなりたいと思って英語を始めてからは英語が好きになり、大人になった今ではTOEIC900点代、英語の添削と翻訳、英文校正の仕事をするまでになりました。

 

それでも、「なるべく早くから英語に興味を持って取り組んでほしい」という場合は、親は、ただ教材を買い与えたり、スクールに通わせるだけでなく、例えば自分が外国人に話しかけて道案内してみる、海外旅行で現地の人と英語で会話してみる、地域の国際交流センターに子供と行ってみる、Couchsurfingを利用して外国人をホストしてみるなど、実際に親が英語を話している姿を子供に見せたりするのも、英語を使うということの実感が湧きやすく、「自分もやってみたい」という気持ちになるかもしれません。

 

また、英語のやる気スイッチは何がキッカケになるかわかりません。

野球が好きになって、メジャーリーグに興味を持つかもしれませんし、ユニバーサルスタジオジャパンに遊びに行ってハリウッド映画に興味を持つかもしれません。

少し遠回りのように感じられるかもしれませんが、英語に執着せずに、いろんな経験をさせ、興味のアンテナを広げてあげることが大切です。

 

まとめ

まずは子供の興味のある方法で、楽しい!という気持ちを最優先に取り組んでみましょう。

子供が飽きてしまったり続かなくなっても立派な成長の一つなので、無理強いせず子供がまた始めたいと思うまで気長に待ちながら、子供の興味のアンテナを広げてあげると良いでしょう。