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英語を勉強することについて知ってほしい8つのこと

これから英語を勉強しようとしている人、今現在英語の勉強に励んでいる人に知ってほしい8つのことを紹介したいと思います。

英語の必要性や、英語を学ぶ意義、英語学習で知っておいてほしいことなどです。

 

英語はこの先も絶対必要

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近年、Google翻訳を始めとした機械翻訳の性能はグンと上がり、海外旅行もポケトークなどのAI通訳機を持って行ける時代になりました。

機械が代わりに翻訳して喋ってくれるので、英語の勉強はもう必要ないでしょうか? ー答えはいいえです。

第一に、未だに機械が越えられない言語の高くて厚い壁があり、人間が話す言葉になるにはまだ時間がかかります。

第二に、今までより一層英語がハブ言語となり、英語格差が広がる時代に突入しているからです。

 

また、ウェブ市場調査サービスのW3Techsによる2020年3月の調査では、全ウェブサイトに対する割合は英語が1位の59.3%で、インターネット上の情報の半数以上が英語であることがわかります。

一方で日本は8位ですが、たったの2.4%でおよそ30倍も違います。2位のロシアですら8.4%です。

英語が出来ないことでどれだけの情報を得る機会を損失しているかは一目瞭然ですよね。いずれ翻訳されても翻訳に時間がかかるので、もはやニュースや映画もリアルタイムではありません。

 

始めるのに年齢は関係ない

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英語は幼少期に始めると音の聞き分けができる、吸収が早いなどの理由からいいという話はよく聞きます。

しかし、英語を始めるのに年齢は関係ありません。

私は中学時代はテストは赤点で、英語が大嫌いでしたが、高校で良い先生に出会い、そこから真剣に勉強し、英語添削の仕事をメインに、翻訳の仕事を頂けるまでになりました。

 

また、家族ぐるみで仲の良いインド人ファミリーの旦那さんは、日本人かと思うぐらい日本語が上手ですが、彼が日本語を学び始めたのも、20代です。

日本語は中国語などに並び、もっとも習得するのが難しい言語の部類ですが、彼のように大人になってから学び始めたり、また中には独学で学んでマスターする人もいます。

当然彼らは小さい頃から日本語のCDをかけ流して、日本語の絵本を読んで、日本語の歌を聴いて育った訳ではありません。

英語を含め、言語はその気になった時から始めて十分にマスターできるのです。 

 

英語は簡単

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日本人からすると、どうしても文字も文の構造の違う英語は、遠いもので難しく感じます。

しかし、英語は想像以上にシンプルです。

日本語の平仮名、カタカナ、漢字のように莫大な文字の種類があるわけではなく、シンプルなたったアルファベット26文字で、日本語を学ぶ外国人がつまづく助詞(は、が、の、に)は英語にありません。日本語ほどややこしい動詞の活用も、複雑な敬語もありません。

人称もいたってシンプルです。日本語の私、僕、俺、うちなども英語では「I」だけです。

 

私たちは日本語は自然に覚えて、難なく使っている母国語なので、実感が湧きにくいかもしれませんが、英語以外の外国語(ルーツが同じ、あるいは近いヨーロッパの言語など)をかじってみると、英語がいかにシンプルな言語か実感します。(今は何一つ覚えていませんが、過去にフランス語、スペイン語、ドイツ語を少し勉強したことがあります。)

 

英語はフランス語やスペイン語、ドイツ語みたいに名詞の性(女性名詞、男性名詞、中性名詞)によって冠詞を使い分ける必要もありません。(名詞に性があるのが不思議な感覚ですね)

英語は主語によって動作が変化するのは3人称単数のみですが、スペイン語はそれぞれの主語によって動作が変化しますし、ドイツ語は名詞の格変化も複雑です。

 

そして、先程のインド人の友達の例でもわかるように、外国人から見て難易度が非常に高い日本語でもマスターしているので、日本人が英語をマスターするのはとてつもなく高い壁ではありません。

 

サイレント・ピリオド

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英語の勉強を始めると必ずと言っていいほどぶつかるのが「全然上達していない」「全然英語聞き取れない」という挫折です。

 

しかし、言語習得には「サイレント・ピリオド (沈黙の期間)」というものが存在します。

赤ちゃんも生まれてすぐは言葉を話すことは出来ず、周りからの言葉のシャワーを浴び、インプット期間を経ることで言葉のコップが満タンになり言葉が出るようになります。

言語習得も仕組みは同じで、言葉のコップに水が溜まるまでに時間がかかります。

英語に触れる時間や量などの違いや、個人の能力にもよるので、一概にサイレント・ピリオドの期間は言えませんが、ハッキリ言えるのは、すぐには英語は上達しないということです。

 

なかなか上達しないな…と感じるときは、「今はサイレント・ピリオドなんだ」と一生懸命にインプットを重ねコップに言葉の水が溜まるのを辛抱強く待つしかありません。

そして一滴でも水が溢れ出したら、どんどんアウトプットしていきましょう。アウトプットすることで、また新たなインプットが得られ、ドボドボと溢れ出すほどのアウトプットが出来るようになってきます。

 

発音は気にする必要ない

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英語を学習するなかで、もう一つ挫折を生み出したり、落ち込んだりさせてしてしまうのが、発音です。

自分の発音が良くないから、恥ずかしくて英語が話せないという人もよくいらっしゃいます。

 

私自身も学生時代、自分の部屋で英語の教科書の音読練習をしているときに、姉が部屋にバンっと入ってきて、「なんか変な音聞こえるから何かと思った!」と言われて、発音が上手じゃないと恥ずかしいと思った記憶があります。

 

しかし、実際社会に出てみると英語を話すのはネイティブばかりではなく、非ネイティブの人が格段に多く、訛りのある英語を話す人ばっかりです。

しかし、グローバルで多様性が認められる世の中であるからこそ、英語の多様性にも寛容であるべきです。

 

そして、世界の非ネイティブは割と自身の発音を気にすることなく堂々と英語を使います。

そりゃそうです。母国語のイントネーションが残るのはごく自然なことですし何も恥ずかしいことではないですからね。

前述の日本語がペラペラのインド人の奥さん(彼女もインド人)は日本語が話せないので、英語で普段会話しますが、堂々とWednesday(ウェンズデイ)をウェドネスデイと言いますし、Cucumber(キューカンバー)をクックンバルと言います。


発音は教科書になぞらえると間違いと捉えられるかもしれませんが、これは単なる「違い」であり「間違い」ではないと思っています。

 

英語は単なるツール

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英語学習者に忘れないで欲しいのが、英語は単なるコミュニケーションツールの一つであるということです。

英語を話せるようになっても、相手の異なるバックグラウンドや意見を受け入れられない、自分の意見が言えない、日本や世界で起こっていることに無関心などでは、英語を話せても意味はないと言っても過言ではありません。

 

英語を勉強する大人も、子供に英語を勉強させようとする親も、英語という言語を習得することが第一目的となってはいけません。英語を勉強する目的はあくまで、世界で活躍するため、可能性を広げるなどであり、そのために、いろいろな人とコミュニケーションを取り、価値観や考え方、異文化を知ることが出来る、世界で起こっていることがリアルタイムでわかる、自ら英語の情報を取捨選択できるためのツールの一つが英語なだけです。

 

人生に彩りを与えてくれる

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そして、コミュニケーションツールである英語を使いこなせるようになると、人生か鮮やかなものになっていきます。

 

例えば、旅行へ行っても自分の言葉でコミュニケーションを取れると断然楽しいです。

日本人同士でさえもそれぞれに生い立ちや考え方、趣味などが異なり多様で面白いのに、このコミュニケーションを取れる人が日本人だけでなく世界に広がったら…想像するだけで楽しいですね。

 

いろいろな人と触れ合えることができればできるほど、興味や知識が広がり、とても彩り豊かな人生になります。

人とのコミュニケーション意外でも、前述の通り、インターネット上の情報が英語は格段に多いので、様々な分野で日本にはまだない情報を得られる可能性が高いです。

 

チャンスを広げてくれる

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英語を話せると、できる仕事の幅が広がるのは言うまでもありません。

私は趣味で水彩画をしていますが、数年前に国際交流サービスのCouchsurfingでホストし、今でも交流のある起業家の友達から、新ブランドのロゴとロゴデザインの仕事を頂いたことがありました。

これも英語が繋いでくれた思わぬご縁です。

 

また、チャンスが広がるのは自分自身だけではないこともあります。

私には息子がいるのですが、児童館で前出のインド人のママ友が出来ました。友達の輪は広がり、カナダ人のママ友もでき、私だけでなく息子も英語や異文化に触れられる機会が出来ました。

特にインド人ファミリーとはよく遊び、本格南インドカレーも何度かご馳走になりました。私たち家族にとって貴重な経験です。

 

まとめ

機械翻訳があってもグローバルな世の中に英語が必要じゃなくなることはないし、むしろ英語が出来ないと損になることもある。

 

・英語は他の外国語に比べるとシンプルな言語なので、その気になれば何歳から始めてもマスターできる。

 

・英語学習にはサイレント・ピリオドがあるので、ある程度の忍耐は必要。

しかし、発音などで挫折する必要は全くない。

 

・英語はあくまでコミュニケーションツールの一つであるが、これを使えるようになると、世界もチャンスも広がる。

 

皆さまが英語を学習するモチベーションになれば幸いです。